引き続き毎日新聞の記事をもとにお話します。
岩手県奥州市の市立小学校で、昨年7月中旬から10月初めまで校舎の使用が全面的に禁止されたそうです。この小学校では前年度から大規模改修工事が施され、教室の内装を一新したのだそうですが、体調不良を訴える児童が続出したため使用禁止に踏み切ったとか。 これらの児童を診断した医師が 工事から出る化学物質が原因と診断し、診断書も提出されたのだそうです。市の教育委員会では大型扇風機などで換気を強化し、工事途中で接着剤の種類も変えたりの手をうったとのこと。 が、しかし、このときもホルムアルデヒドやトルエンなどの「特定測定物質」5物質のみの濃度測定しか行わなかったとのことです。その結果国の定める基準を超える数値は出ず、「原因は不明」 とされてしまったようです。その後も児童が相次いで体調をくずしたので、7月にようやく教室の使用を禁止にしたのだとか。 市長は市議会で陳謝したが、結局不調を訴えた児童は74人にものぼって、22人がシックハウスと診断されたのだそうです。
児童の、ある親御さんは 「子供はシャンプーでさえ気分が悪くなり、だるい時には周囲に怠けているように見えてしまいつらかった」 と、話されているとのこと。 そうなんです、体内に許容範囲以上(個人差が大変大きい)の化学物質が取り込まれると、今までなんともなかった(症状を起こさなかった)物質に暴露しただけで(接触しただけで)症状が出てしまうのが怖いところなのです。 心当たりはありませんか?