花粉症、そしてシックハウスとの闘いVol.6

 車の中や映画館のような閉ざされた空間(映画館などは今は空調設備も行き届いて いつでも新鮮な空気が導入されるようになっているのでしょうけど)にいると気持ち悪くなってしまう、というようなことをお話しました。このことで私は今はやりの「高気密・高断熱の家」 というものに物申したいのです。高断熱ということには大賛成です(ほとんどの場合は厳密に言うと高遮熱なのですけどね)。・・・が、高気密の空間を作ることによって、そしてその空間に滞在することによって人体にどんな影響を及ぼすのか?ということがひとつも検証されていないのです。


 ご家庭の冷蔵庫を考えてみてください。野菜室にキャベツを入れる時、スーパーから持ち帰ったレジ袋に入れたまま冷蔵庫入れておくとじきに腐ってきてしまうでしょう。そうです、もちろん野菜だって呼吸をしているのです。レジ袋に入ったままだと呼吸ができなくなってしまうのです。新聞紙などの紙にくるんで入れておくと思った以上に長持ちしますでしょ?ちゃんと呼吸ができるからなのですよ。家だって同じです。ましてや家の中にいる私たちには野菜よりもっと多くの新鮮な空気が必要です。だから私は高気密の家というものには大反対なのです。皆さん、どうかハウスメーカの宣伝文句に惑わされないでください。